
気持ちに余裕がなくて、これからの事が心配。ストレスが楽になるには、どうしたらいいのか?
こんな介護のストレスの悩みにお答えします。
この記事を書いている私は

私自身も家族介護者として在宅介護で看取り経験者だよ
詳しいプロフィールは、こちら
2025年には5人に1人が認知症になると予想されて、他人ごとではない介護の話。
突然やってくる家族の介護や、自分の将来のために予備知識があると不安は軽くなります。
この記事を読むことで、
- 介護はまだ自分には関係ないという方にも、いざというときに役立つ情報をお伝えします。
- 実際に介護に直面している方には、不安やストレスを解消して、安心して介護が続けられようになります。
目次
介護にストレスを感じたら、まずは相談しましょう
まずは第三者に相談して、わからないことを教えてもらって、不安を解消しましょう。
介護に不安を感じてしまう理由
人は、知らないことやわからないことには不安を感じてしまいます。
介護が初めての人にとっては未知の世界。知らない事に不安を感じるのは当たり前。
少し知る事で予想がつくようになると、不安は解消されていきます。
介護の相談は、どこにするの?
実際に相談できる窓口は、地域によって異なります。
どこの地域でも共通しているのは、役所の福祉課や介護課といった介護の窓口。より身近な窓口では、「地域包括支援センター」という高齢者の相談窓口が、各地域に設置されています。
担当の地域が分かれているので、役所に電話または自治体によってはホームページでも確認できることもあります。
相談費用は無料です。
地域包括支援センターでは、相談に行けない方のために、電話相談やご自宅に訪問しての相談も可能な場合もあります。
まずは、ご自分の地域を担当している窓口を知っておくと安心ですね
- 介護は、家族が同居していると使えない
- 介護施設は、いっぱいで入れない
このように信じている方も多いようですが、この情報を全て信じるのは危険です。
どこかで聞いた情報で、うちは介護は受けられないと思って、ご家族だけで介護をされていた方も多くいるようです。まずは専門家に相談をして、正しい情報を聞きましょう。
上記について解説すると、
- 同居の家族がいる場合、介護サービスの一部が利用できない。(ヘルパーさんに家事を手伝ってもらうなど)
- 介護保険施設の中には、定員がいっぱいで入れない施設もありますが、もちろん空きのある施設もあります。
介護サービスを利用するとお金がかかる
介護サービスを利用すると、利用した金額の1~3割の費用負担があります。負担の割合は、前年度の所得によって変わります。
また、費用が一定額より多くなった時は、医療費と同じように手続きすれば、あとから費用が返還される制度があります。
困った時にはまずは相談することで、必ず解決策は見つかります。
介護のストレスのもとになっている、不安も解消できますよ。
介護ストレスを感じる前に 自宅介護には限界があります。
特に老々介護や複数人の介護はプロでも難しいものです。
ストレスを感じる前に人の手を借りましょう。
家族介護者の約7割が限界を感じています
家族介護は24時間、365日休みがないものです。
身体的にも精神的にも限界を感じてしまうのも無理はないですよね。
そして、自分の時間や気持ちの余裕もなくなるため、負担も大きく寝不足になることも多いです。
一生懸命に介護をされているご家族ほど精神的に追い詰められていることが多いのではないでしょうか。
「自分が頑張らないと」と一人で抱え込んでいた例
私自身、今までに仕事の中で5000人以上の方の相談を受けてきた中で、介護している家族が突然倒れてしまったなんてことも、数件ありました。
介護していた家族が、突然倒れて入院してしまった場合、介護してくれる人がいなくなって、介護を受けていた人は急遽施設に入らざるをえなくなってしまうのです。
「介護は家族でやるべき」という思い込み
介護をお願いしたいけれども、周りの目が気になる、「介護は家族でやるべき」という思い込みのある方もいるのではないでしょうか。
介護に対する考え方は、十人十色です。
介護のやり方に正解はありません。
介護のストレスを感じたら「できない」「つらい」を伝えて、介護のプロに頼る事をお勧めします。
自宅介護に限界を感じたら
- 一人で抱え込まないで、悩みを人に相談する。
担当のケアマネジャーや同じ悩みや経験を持つ人に話すだけでも気持ちが楽になります。 - ケアマネジャーに介護サービスの見直しをお願いする。
ご家族は自分の事を後回しにしてしまいがちです。介護負担を減らして、ストレスを軽くしていきましょう。
また専門家に相談して、症状がどのように変化するかを知っておくと安心です。 - 介護の希望を家族で確認しておく。
介護ストレスを解消するために、施設の情報を早めに集めましょう
少し先の事を考える時には、施設の情報を集めておくことも大切です。
「まだ大丈夫」なうちに準備しましょう
早めに準備を始めることで、施設の選択肢も増えます。
「まだ大丈夫」なうちに施設の情報を調べておくと、事前に見学をしたり、じっくり検討することもできるでしょう。
自宅での介護が限界になってから入所になってしまう前でしたら、体験入所や、短期入所のサービスを使って慣れることもできます。
施設の情報が欲しい時
担当のケアマネジャーに相談、又は役所や地域包括支援センターで相談すると施設の一覧をもらえます。可能な方は、役所のホームページやインターネットで調べるという方法もあります。
ご自身で調べる時間のない人は、民間の介護施設の紹介センター等を利用して、条件に合った施設を紹介してもらうこともできます。
施設選びのポイント
「どの施設がいいのかわからない」
そんな時には、以下の施設選びのポイントを参考にしてみましょう。
- 場所、交通アクセス
本人の希望や、ご家族が面会に行きやすい場所など - 費用
ご本人の収入や、介護認定によっても違いますので、各施設に確認すると確実です。
入居金が必要な施設もありますので、事前にご確認されると安心です。
- 受けられるサービス内容
施設内で介護が受けられる施設と、外部の介護サービスを利用する施設があります。
また、それぞれの施設の特色もあります。
- 食事
1日3回の食事も、大切なポイントになります。季節ごとや、行事によって特別メニューがでる施設もあります。
事前に見学しましょう
「百聞は一見にしかず」
インターネットやパンフレットでは手に入らない、リアルな情報が手に入るでしょう。
見学のポイント
- 事前にアポ取りましょう
担当者に直接お話を聞いてみましょう - 施設に入った時の印象はどうですか
清潔感や臭いで気になるところがないか見てみましょう - 施設内の様子はどうですか
入所者の様子や職員の対応も、気になるところがないか見てみましょう
介護ストレスで自宅介護が限界になる前に、施設の情報を集めておくと、少し余裕を持って介護できるようになるかもしれませんね。
実際に見学をすることで、より施設を知る事ができます。
まとめ
介護のストレスを軽くすることは、誰でも可能です。
この記事のポイントをまとめます。
ポイント
- まずは人に相談しましょう
- 自宅介護には限界があるので、人の手を借りましょう
- 施設の情報は早めに集めましょう
今回は以上です。
介護のストレスを解消して、介護をする方もされる方も、安心して生活できるようになることを願っています。